SH : House

愛知県名古屋市に計画された住宅です。
内部空間を「内の間」と「外の間」という概念で分節し、入れ子構造としました。
家族が集まるリビングダイニング(内の間)を必要諸室(外の間)でぐるりと囲い込んだ構成です。
求められた諸室を連結する空間は、廊下としての機能を持つと同時に室機能を持ち、他の諸室と同等の扱いとすることで、
より「内の間」と「外の間」という入れ子状の構成を強化することができると考えました。 
諸室で「内の間」を囲い込むような構成としたことで、「内の間」は幾つもの部屋と様々なかたちで連続し、
家族の気配を多様に感じ取る事ができます。 なお、入れ子状の構成とした大きな理由として省エネ対策も挙げられます。
リビングダイニング(内の間)の吹抜け部分を必要諸室(外の間)で囲い込む事により、「内の間」は外部に直接面さない構成となります。
吹抜け部の非効率性をカバーし、住まいの省エネ性能を高めるとともに、風の流れなどを考慮した自然な省エネ環境を実現しました。


Photo by NI&Co. Architects

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